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11月, 2022の投稿を表示しています

勉強とBGM

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年末に向けて音楽配信サービスのSpotify が今年の私の記録をシェアしてくれた🎧 総視聴時間、良く聞いたアーティストや曲なんかがわかる。今年一番ビックリしたことは、2021年に比べて圧倒的に視聴時間が伸びたことだった。総時間、なんと7,843分!つまり約130時間。 通勤通学中に音楽を必ず聴くような人からしたら少ないのだろうけれど、どちらかというと音楽に距離がある私にとっては結構な時間数。 今年は生活が大きく変わり、聴く音楽も変遷した。 1月〜3月頃は大学院に出願するのに論文作成が必要で、でもお作法も探り探りで悶々としていたので、今年ハマった推しバンドの曲をBGMにかけて勢いを付けながらPCに向かっていた。その頃出たアルバムをヘビロテしていたので、すっかり受験ソングになってしまった曲がいくつか。高校生の頃流行っていた曲を聴くと鮮やかにあの頃が思い出されるけれど、この曲はアラフォーで院進目指して悶々とした受験期を思い出すのだろうなあ。ちなみに総時間のうち半分ほどがこの頃。 無事に合格し、8月末に進学してからは、英語の論文を精読するのに日本語の歌詞がある歌を聴いていると脳が混乱するので、ジャズとか空港の音みたいな環境音をかけるように。最初は日本語が駄目なら英語なら…と思って英語の曲をかけたのだけども(リナ・サワヤマとか)、それはそれで歌詞に意識が引きずられてしまい、完全にBGMにすることが出来なかった。まだまだ英語を都合よく聞き分けられる耳ではないんだなと痛感。 それに比べると、アウトプット作業の際のほうが英語のBGMでもうまくいった。ただやはり複雑な思考を巡らせる際にサビがくると思考が中断されてしまう感じもして、難しい課題の際はジャズや環境音に戻っている。 ちなみにベルリンにいた頃は雨の音や海の音といった水系の環境音も好んで聴いていたのだけど、スウェーデンで秋が深まり冬を迎えるに至って、水系の音は聞くだけで寒くてやめてしまった。 来年はどんな音楽を聴いているかな。

中国のデモとメディア報道

ここ数日、中国でのデモが大きなうねりになっている。 この件に関する報道を見ると、「習近平政権の厳しいゼロコロナ政策に対する市民の不満が爆発し、政権への反発を強めている」というトーンが多い。特に11月24日(木)にウルムチ市で発生した火災に厳しいロックダウンの影響で消防士の救援が間に合わず、人命が失われたことで抗議が広がったと分析する海外メディアが多いようで、海外メディアによる報道のナラティブは概ね固まっている様子(ざっとチェックしたのは日英独のみですが)。 代表的な記事をいくつか: 日経新聞「中国のゼロコロナ抗議、上海や北京でも 経済低迷に不満」 CNN "Protests erupt across China in unprecedented challenge to Xi Jinping’s zero-Covid policy" DW "Protests spread across China amid zero-COVID anger" 先週木曜日の段階で、中国人クラスメイトはちょっと違う見解を持っていた。 彼女曰く、ゼロコロナ政策を転換し、PCR検査をやめ、人数のカウントもやらないと表明した政府に対して、これまで徹底した情報統制によってコロナの恐怖が浸透している市民の間に「政府は国民の命より経済(企業)を優先するのか」という動揺が広がり、政府に対する抗議が大きくなっている、と。PCR検査の復活やロックダウンを求める声も大きい、とのことだった。 この事例はちょうど木曜日の授業がPublic Information Campaignについての授業で、政府による広報がプロパガンダでなく正当と言えるにはPublic GoodやPublic interestが必要、という先行研究の議論の中で挙げられた。 コロナ禍では政府によるコミュニケーションが大きな意味を持っていたが、中国の場合政府による情報統制が厳しいため、政府が発信する情報以外に科学的な情報へアクセスする手段が極めて限られ、結果としてこれまでゼロコロナ政策を支えてきた情報を頭から信じて疑っていない市民も多いのだ、と。つまり習近平政権のコロナに関する広報は公衆衛生のための広報ではなく、プロパガンダの側面なくして理解できないという話であった。 デモに関するナラティブについては

久しぶりのSPSS

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最初のセメスターは全員必修で、3つのモジュールに分かれている。(2つめのモジュールが更に前半後半で2つに分かれているので、内容としては4つに分かれてるのだけど) 第2モジュールは"Pulic Opinion"に関する授業で、前半は理論編、後半は計量分析の実践。 前半も面白かったのだけれど、特に後半の計量分析は今のアカデミアでは逃げ回っているわけにいかないので、ポスドクの方がSPSSを丁寧に一から教えてくれる後半は苦手な分野の割に結構とっつきやすくありがたかった。 大昔に日本で修士課程にいたので、その際にも統計の授業はあったしSPSSも触ったのだけど、先生の説明は数式満載だわ、当時のSPSSは今ほど親切設計じゃないわで、数2Bが苦手な身としてはなかなか大変な思い出しかなかった。けれども干支一回り以上して再会したSPSSは思い出のSPSSよりずいぶん取っ掛かりやすかった。その後仕事でデータを扱い(自分が解析したわけではないが)、基本的な統計の考え方はおさらいしたこともある。 授業では段階的に色々な統計解析の手法を学びつつ、実際にグループ単位で自分たちのテーマについてデータの整理を行い、分析を回していく実践型。3週間かけて課題を仕上げる。 課題は以下: 与えられたデータセットを用いて計量分析で答えが導き出せるResearch Questionを立てる SPSSで分析する 同時に先行研究や理論面の調査を行う 合わせて組み合わせて実施するメディア調査の計画を立て、結果を予想する 結果と考察を15分~20分のPPTにまとめて発表・提出 7500ワード程度にまとめたレポートを提出 記憶の定着にはやっぱり聞いているだけでなく、自分で疑問を抱き、自分で解決するプロセスの試行錯誤が重要なので、論文執筆のプロセスを再現するという意味でも非常に良い授業設計だなと感心。しかもデータセットは実際に研究機関が出しているリアルデータなのがとても良かった。 ちなみにSPSSに限らずRやPythonを使いたい人はそれでも全くかまわないけれど、この授業は入門として最低限SPSSを使えるようにする、とのこと。既に出来る場合は授業は出席する必要はないので課題を回して、とのことで、実際R派の人もいたけれど、皆カリキュラムに従った。来年度は選択制で更に本格的な計量分析の授業がある。 本当にど

Japan-Sweden students evening @Stockholm

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北欧日本人学生会さんのご案内で開催を知り、ストックホルムのスウェーデン王立工科大学(KTH)で開催された交流会へ。 パンデミック中はなかなか集まる機会も作れなかったとのことで、大盛況!こんなにスウェーデンで学ぶ学生さんがいるんだなあと感慨深い思いになりました。日本の大学がリエゾンオフィスを設けていることにも驚き。 基調講演も学生さんも自然科学系の方が多く、実際私の日瑞の学術交流のイメージもそうなんですが、社会科学系の交流はどうなっているのだろう。何かしら貢献できる機会があれば是非参加したいところ。

図書館で文献漁り

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写真を含める投稿のテストも兼ねて。 今日は人文学系の図書館で文献を漁る。データベースでなく棚の前に佇んで片っ端からタイトルを見ていくのもインスピレーションが湧いて好きな時間。 普段ベースにしている社会科学系とはアプローチが異なるものの興味深い本が山程。メディアとコミュニケーションの裾野の広さ、豊かさに目眩を覚えるし、それでもこういうテーマを見かけないな、という思いも抱く。 この本は次に借りることにする。 イラク戦争を中心に戦争報道について書かれた本。ロシアのウクライナ侵攻はSNSという新たな側面も加わり考えることが多い。既存研究に立ち返り、何がわかっており何がわかっていないのか、体系立てて考えることの重要性を改めて実感する。

Back to old time blogs

 一度目の大学院生時代にはブログを公開していた(現在は閉鎖)。当時学生ブロガーが少なかったこともあり、ブログを通じて得た繋がりや経験は今も私の貴重なベースになっている。干支が一回り以上して再び学生になった今、当初はあまり留学に関して積極的な情報発信は考えておらず、細々と知り合い向けにfacebookで書き綴るか、あるいはtwitterで呟こうと思っていた。 ただミッドキャリアで再び学生に戻ると色々と気付きもあり、そういう小さな発見や感情の動きを記録しておきたいと思うこともあり、facebookではアーカイブ性に課題があるし、Twitterは短文が基本の上今後どうなるか不透明であるので、blogに回帰しようかと思う。 今のところの運用方針は以下。 特に収益化は考えていない。収益化を考えるとコンテンツの方向性や読者の存在をしっかり考える必要が出てくるが、そこにきちんと手を入れると時間がかかりすぎるので、雑記帳として自由に書くつもりでいる。 専門ど真ん中の内容や研究に関することは基本的に書かない予定。専門に関する内容で広くきちんと伝えたい内容は今後は実名で書くつもりで、その場所はここではないどこか。 従って引き続き匿名での運用にする。実名と紐づけられて困るような内容は当然書かないので、特定されて困るというほどではないのだが、積極的に開示もしない。 プラットフォームに悩んだが開設の容易さと広告の無さから一旦bloggerにしてみた。