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仲間内で称え合うSNS世代のクラスメイトたち

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新学期初のアサインメントとして、ディスカッションがあった。予め指定の文献を読み込み、内容についてディスカッションするもの。そのディスカッションの様子がとても興味深かったし現代的だと思ったので、シェアしておきたい。 必修なので全員履修するのだが、人数が多いので、午前午後の2つスロットが提示され、自分でポータルから希望のスロットを選ぶことになっていた。私がポータルにアクセスしたときはまだ誰も登録しておらず(他の参加メンバーも見れる)、早々に登録した後は気にしていなかったら、蓋を開けてみたら大陸欧州勢+その他に綺麗に別れていて、私は大陸欧州勢の方だった。これまでにも何度かディスカッションのアサインメントはあったが、私以外全員が大陸欧州勢という経験は初めてで、その他の子達がいたこれまでのディスカッションとの議論の仕方の違いに改めて驚かされたのだ。 とにかく、お互いの称え合いがすごい。 建設的に議論をすることが求められるので、「Aさんの意見に〇〇の部分で賛成するが、△△という観点も必要ではないか」みたいな議論になるのだが、実際にクラスメイトがどう議論を重ねていくかというと、「Aさんの意見はとてもシャープで素晴らしく、特に〇〇の部分に賛成する。一方で△△について…」とか、「Bさんはいつも的を射た指摘をして学びがある、△△は著者すらも無自覚な観点だと思う。もし追加のコメントが許されるなら、私としては××…」などなど。一人が話している間の合いの手というか、「確かに!」「You're so smart!」みたいなのもすごい。たまに差し込まれるなら勿論良いのだけど、どんどんお互いへの賛辞を入れ込んでインフレしていくので、私としてはお腹がいっぱいになってしまった。AさんやBさんが素晴らしいのはわかったけど、時間制限のあるアカデミックな議論の場だし、公開シンポジウムなどでなくお互いによく知っているクラスメイト内での授業での議論なのだし、もう少しストレートに内容の議論に入っても良いのでは!? 日本でも相手を否定しないように気を遣う文化は強いし、相手の意見を尊重していることを明示的に伝えるのは言語や若い世代に限らない議論のテクニックではあるのだが、なんというか、わざとらしさと仰々しさ、それからその対象が意見ではなくその人個人に向けられていることも多い、という点において(私にとっては)更

新学期

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月曜日から新学期(と同時に二年目)が始まるのでスウェーデンに戻ってきた。 約3か月ぶりに戻ってきた空港は新学期を前に混雑していて、市内へ向かうバスには「これから新生活かな?」と思われる留学生も沢山。去年ワクワクとドキドキを抱えて降り立った自分を思い出した。 去年降り立った時は家探しが難航していて、とりあえず当面の滞在先はairbnbで抑えてはいたものの、そもそも生活の立ち上げがどうなるか、という感じだった。二桁年ぶりの学生生活よりもそちらの方が懸念材料だったくらい(苦笑) 今年は既に帰る部屋もあり、夏の間に修繕が終わったり新しくオープンしたお店に車窓から気付けるくらい景色は肌に馴染み、「ただいま」と思える。 改めて1年経ったんだなあ。 2年目は修論に向けた準備と、修論の執筆がメインになる。 ようやく公開された最初のモジュールのシラバス(授業開始1週間前に公開なのでいつも遅い)を読んでみたら、専攻分野における代表的な調査手法、学問の系譜、先行研究のレビューのポイント、ジャーナルへの投稿、自分の研究成果の学問的貢献をどのように考えるかなどが体系的に学べる組み立てになっていて、とてもありがたいし、楽しみ。 私は日本で修士号は持っているけれど学際的な分野(公共政策)だったこともあり、こういう形で分野全体を見渡しながらお作法を学ぶということはしなかった。自らの関心に近い領域をそれぞれの手法で掘り下げる、という感じ。英文ジャーナルも縁がなかった。 自分の問題意識を研究として形にする基礎的な訓練という意味で修士課程っぽいし、こういう訓練を英語でしていない私はやっぱり修士課程が必要だったな、と。既に修士号を持っているのと、年齢、実務経験を考えて博士課程に行きたかったけれど、急がば回れで結果的に良かった。私の場合問題意識だけはきちんとあるので、土台が整えばむしろ実際の研究は後から付いてくるだろう。 夏休みたっぷり充電したので早く授業始まらないかな!とワクワクする気持ちでいっぱい。